近場では恵比寿でしか上映していなかったので
久しぶりに恵比寿ガーデンプレイスに出向きました。
14:15の回を観る予定でしたが、なんと満席。
しかたがないので16:45の回にして、空いた時間で
ビールでも飲むことに。
恵比寿なのでエビスの黒ビールにし、お昼は済ませていたので
つまみはシーザーサラダで軽めに。
思ってもみなかった洒落た休日を過ごすことになりました。

閑話休題

伊坂幸太郎は大好きな作家ですが本作は未読。
あまり予備知識のないまま映画を観ました。
最近の映像化では「陽気なギャングが地球を回す」があったので
結構コミカルな話かなっと思っていましたが、どうしてどうして、
全編を通してボブ・ディランの、「風に吹かれて」が流れる中、
悲しいストーリーが展開していきました。

原作はおそらく叙述トリックを使っているのでしょうね。
叙述トリックの映像化の場合、どうしても映像に嘘が
混じるので描き方が難しい。
本作もその辺は苦労しているように見えました。
物語の7割は瑛太か大塚寧々の回想として語られている話を
濱田岳がイメージしている映像です。

が、この映像、前半はどこか違和感があります。
その理由がわかる後半からは、前半のコミカルな展開から一転
悲しいストーリーになっていきます。
冒頭の冗談みたいな本屋強盗の話も広辞苑と広辞林を間違えた
理由もアヒルと鴨の話も全てがつながって全容が見えてくると
本当に悲しいとしかいいようがない。
タイトルの意味が分かるラストシーンは気が利いてますけど。

とにかく瑛太の怪演がお見事。
脇では松田龍平が存在感を見せつけてました。

佳作だと思います。

恵比寿ガーデンシネマにて鑑賞
【2007年24本目の鑑賞】

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